はじめに

 

 私たちは、20世紀の最後、そして、21世紀幕開けの一瞬に立ち会おうとしております。「環境の論理」が問われ、人類の誕生から今日に至るまでの発展過程を抜本的かつ早急に見直すという大きな課題がかせられました。

 環境を取り巻く状況は、当センターの前身である公害防止研究所が設立された昭和45年当時と比べて大きく変化しております。

 その道程は、“産業型公害”の規制から時間的、空間的、社会的に大きな広がりを持った“環境”の保全であり、2000年は、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会から持続可能な社会へのターニングポイントの年であると考えております。

 昨今の環境問題は、ダイオキシンや環境ホルモンに代表される化学物質による汚染であり、人々の生活を脅かすものとして社会的関心が高まっています。当センターでは、種々の化学物質を対象に環境中の残留濃度や生態系への影響調査に精力的に取り組んでおります。

 一方、環境が社会的に問題化されたきっかけは公害裁判に代表される水俣病やイタイイタイ病に見られるように重金属類による環境汚染でした。

 その1つである六価クロムの汚染は全国的な広がりの中で問題化され、1970年代以降、北海道においても栗山町で埋立等に利用されていたクロム鉱滓による環境汚染が顕在化し、鉱滓に対する対策や住民の健康調査などが行われてきました。

 当センター(当時は公害防止研究所)は、1971年(昭和46年)から実態調査に取り組み、対策工事が終了した後も、栗山地域公共用水域等の調査として、環境水中における六価クロムの状況把握を行ってまいりました。

 本報告は、30年に渡り蓄積されたデータの解析結果であり、対策工事の効果や周辺公共用水域への影響について知見が得られたと考えております。また、今後、汚染された地域環境の修復に対する1つのケーススタディとしての情報提供が可能になると思われます。

 栗山地域公共用水域等の調査は本報告をもって一定の役割を果たしたと考え、1999年度(平成11年度)をもって終了します。しかしながら、未だに六価クロムが高濃度で検出される地点もあり、2000年度(平成12年)以降は、北海道の地域政策の方針にのっとり、当センターなど現地関係機関が中心となってこれまでの調査内容を効率化し、新たな形で監視調査を継続して行くことになっております。

 

 本報告をまとめるに際し、今までの環境調査にご指導、ご理解を頂きました地元の市町村、支庁の方々に厚く感謝の意を表します。

 

平成12年3月

 

 北海道環境科学研究センター

環境保全部長  伊藤英司


北海道栗山町におけるクロム汚染対策調査報告書 目次

栗山地域公共用水域等調査模式図(写真が見れます)


 

 この監視事業について「北海道栗山町におけるクロム汚染対策調査報告書」を取りまとめることが出来ました。クロム汚染は、道外で多数の報告がある中で、栗山町でも問題化しました。当センターでは、1971年より実態調査に取り組み、対策工事後も、環境水中における六価クロムの挙動を把握しづけてきました。本報告は、30年に渡るデータの解析結果であり、一定の知見が得られた成果です。報告書の表紙、はじめに、目次をここで掲載します。

 

本報告書は予部がございます。

 ご希望される方は、送付先、郵便切手240円同封の上、

 下記の問い合わせ先にお申し込み下さい。

 なお、部数に余裕がございませんので、学術的にご利用される方、地域環境保全にとして利用される方等に優先して配布したいと思います。  

 

 

問い合わせ先

環境科学研究センター環境保全部水質環境科

 担当 石川 靖

 〒060-0819

 北海道札幌市北区北19条西12丁目

 Tel 011-747-3564(552)

 FAX 011-747-3254

 E-Mail yishi@hokkaido-ies.go.jp  

 

 

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