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変異原性物質

生物は多数の細胞から形成されており、その細胞の中にある核には遺伝子物質DNAが糸巻き状にたたまれた染色体があります。このDNAの上にある4種類の塩基の並び方を塩基配列といい、この並び方が変わることによって遺伝子の機能が変化することを突然変異といいます。このDNAに損傷を引き起こし突然変異を誘発する物質のことを変異原性物質といい、たとえば、たばこの煙に含まれるベンツピレンや大気・水・土壌など環境中の汚染物質、農薬、食品添加物、くすりなど環境中に無数に存在しています。また、変異原性を持つものは化学物質のほかに物理的(紫外線)、生物的(ウイルス)なものもあります。(下図参照) 

 変異原性物質の影響には非遺伝的影響と遺伝的影響とがあります。体細胞に突然変異が起こると、がんや老化の原因となる可能性がありますが、その影響は一代限りで止まります。一方生殖細胞に突然変異が起こり、突然変異を起こした配偶子が受精すると、その突然変異は子孫に伝えられてその影響が後の世代に受け継がれます。(下図参照)
環境試料の変異原性を測る
調査研究成果例 

・芥川智子 酒井茂克 松本寛:道内3地域の大気中及び土壌中変異原活性、北海道環境科学研究センター所報、29、P29〜32、2002

 ・芥川 智子:大気浮遊粉じん変異原性の地点別・季節別プロファイル (環境質の健康影響評価に関する研究)、北海道環境科学研究センター所報、27、p77〜78、2000 

・酒井茂克ほか2名:北海道の都市地域における土壌試料の変異原性と多環芳香族炭化水素濃度、北海道環境科学研究センター所報、26、p94〜95、1999

 ・芥川智子:環境質の健康影響評価指標に関する研究−道内都市における大気浮遊粉じん、河川水の変異原性−、北海道環境科学研究センター所報、25、p76〜77、1998

環境大気

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